みかんは二宮の特産品。全国で一番早く菜の花が咲くと言われ、有名になった吾妻山も実はみかんにとても関係深かったのです。
現在も湘南の光としお風を浴びた甘酸っぱくて美味しいみかんが栽培され、町の特産物として暮らしに根付いています。
古から伝わるみかんの伝承なども交え、湘南みかんの魅力を伝え、その魅力に彩られた暮らしの豊かさを紹介しています。
山が豊かな海を育み、温暖な気候としお風が美味しいみかんを育てます。
吾妻山にはみかん畑があり、吾妻山やその周辺には、みかんに縁がある弟橘媛(オトタチバナヒメ)にまつわる伝承が残っています。
日本最初の柑橘は、垂仁天皇(紀元前29年~70年)が朝鮮から帰化した田道間守(タジマモリ)に命じ、常世の国で探し求めさせた非時香果(トキジクカクノコノミ)と言われています。
御子景行天皇(71年~130年)が忠臣を讃え、その実を田道間名(タチマナ)としたのが橘の語源とか。不老長寿の効を持つと信じられていたようです。
そして、景行天皇の皇子が日本武尊(ヤマトタケル)。妃は妃弟橘媛(オトタチバナヒメ)。東征の折り海が荒れた時に入水し、波を鎮めて、夫の難を救いました。
弟橘媛の櫛や袖が相模国餘綾郡霜見の海岸に打ち上げられたので、その櫛を山頂に埋めて御陵を造り祀ったのが吾妻神社の創建だと言われています。この地域を埋澤(うめさわ)と言い、現在は梅沢になったそうです。
弟橘媛の父は、穂積臣忍山宿穪(ホヅミノウジノオシヤマノスクネ)で、相模国の前身師長の国造でこの地を領有。また田道間守(タジマモリ)を父とする説もあります。
近くの釜野という地名は、高麗野から転化し、高麗人が住んだと言われ、弟橘媛もこの地に住んだと伝えられています。
二宮には横穴墓が多く存在し、出土品から身分の高い人が住んでいたことがわかるそうです。
湘南みかんは1年を通して楽しめます。
春(5月)はさわやかな香りを放つ白い花を愛でお花見を。
夏(8月)は青摘み体験を。まだ皮の青い時期にたくさん実をつけた枝から実を間引く摘果(青摘み)体験と摘果したみかん(青摘みかん)の香り高いさわやかな美味しさを味わってください。
秋(11月)は収穫体験を。湘南の日差しをいっぱい浴びたみかんを収穫しながら、農園で採れたてのみかんの力強い味わいとさわやかな香りを思いっきり体感してください。
冬(1月)は、保存していただいて甘みの増したみかんのまた違った味わいをお楽しみください。
本来は秋の収穫時に形の良い美味しいみかんを作るために、まだ皮の青い時期(8月、9月)に間引いた青い実を「青摘みかん」と名付けました。
この青い実は、地元農家では水で割って飲み物として暑気払いをしたり、そうめんの薬味にしたりして、香り高いさわやかな美味しさを楽しんできました。
「青摘みかん」は、さわやかな香りと酸味、レモンなどは違うみかんのほんのりした甘みもあります。
また、ヘスペリジンが多く含まれる健康食品としても注目されています。
湘南の日差しをいっぱい浴びた「青摘みかん」。さわやかな香りを思いっきり体感してください。
その美味しさも味わってみて、ぜひご家庭でも「青摘みかん」を使った料理を作ってみてください。
青摘みかんジュース
又は青摘みかんスカッシュ
水(スカッシュの場合は炭酸)150cc
青摘みかん果汁 50cc
シロップ又は蜂蜜又は砂糖 適量
以上をかき回してできあがり。
青摘みかんの酢飯
お米5合の場合
青摘みかん果汁 250cc 米酢 180cc
砂糖 大さじ3 塩 大さじ1
ちらし寿司や押し寿司などいろいろなお寿司を作ってみてください。
そうめんの薬味
青い皮ををすったものと、果汁をそうめんの汁に垂らして食べます。 さわやか香りが漂い、ほのかな酸味が食欲を促します。
さらに様々なレシピをご覧なりたい方は
「しお風」の旧ホームページの「地域ブランドづくり♡風と星物語」の「青摘みかんブログ記事」をご覧ください。
または、「湘南みかんだより」から抜粋したレシピ集をご覧ください。
「青摘みかんを使ったインド料理」はこちらをご覧ください。
湘南みかんの甘酸っぱい力強い美味しさに巡りあったのがきっかけですが、みかん山の美しさ、魅力を守りたいという気持ちから勝手に湘南みかんの支援をしています。
毎月第1日曜日に開催される「二宮ラディアン花の丘公園みんなの朝市」に出店しているホームメイドスイーツを販売しているMorning Marketぽんぽんの出店ブースに茶話亭「しお風」が間借りし、青摘みかん果汁を使った飲み物もサービスしながら、みなさんとの会話を楽しんでいます。
また、里山再生活動をしているNPO法人「樹木・環境ネットワーク協会」のみなさんと一緒にみかん山の手入れをしています。
2018年 9月23日(日)わくわくしながら里山再生活動!二宮蜜柑倶楽部
2016年10月23日(日)
新たなみかん山の再生活動始まる。
知足寺と大応寺の間にある里山の中にあるみかんの手入れを始めることにしました。
最初は葛などのつる草に覆われてみかんはどこにあるかほとんどわかりませんでしたが、つる草をはらい、枯れ枝などを取り除き笹などを草刈りするとみかん畑らしくなってきました。
つる草の下には、たくさんの実がなっていて、みかんの生命力に感銘。作業中は爽やかな香りに包まれ、まだ青いみかんを味わうと疲れも吹き飛び、将来に夢も膨らみ、ワクワク♡
この会は、二宮蜜柑倶楽部(仮称)。
順次、湘南みかんに関連する活動はブログに掲載し、紹介したいと思います。
2016年11月22日
11月27日(日)のwalkwalk地域探検ツアーは、「湘南の残したい資産、湘南みかんのある暮らし」のテーマにあった町歩きを実施したいと思っています。(中略)
収穫体験をするみかん畑は3年位放置され、任された農業者も今年は手をかけられず、雑草のジャングルのようでしたが、みかんは甘酸っぱく力強い美味しさでしたので、二宮蜜柑倶楽部のI さんに手伝っていただいて(実際はほとんどI さんの力で)、みかん畑が復活しました。
湘南みかん♡育て隊
活動紹介しています。
こちらをご覧ください
「子育てわくわく部屋」は、子どもや子育て中の親子などが気楽に集まって、季節や旬を感じながら、おしゃべりや自然遊びを楽しむ場です。
季節行事などを取り入れながら、旬の有機野菜・玄米・湘南みかんを使って、子どもと一緒にみんなで簡単な料理を作ったり、庭や野からとってきた季節の草花遊びをして、季節の恵みを思いっきり味わう催しです。
現在は休止しています。